文字 

研修医の進路選択は? 病院と「マッチング」 岡山・支援機構が初開催

研修医(右端)に指導体制や治療実績を説明する病院担当者

 岡山大病院と中四国などの関連病院がつくるNPO法人「岡山医師研修支援機構」(理事長・荒田次郎岡山大名誉教授)は十二日、若手医師が病院側と面接し研修先を見つける「岡山マッチングプラザ」を、岡山市駅元町の岡山コンベンションセンターで初めて開いた。

 各診療科での専門医を目指す研修医に、病院が持つ研修内容などを提供することで、卒後臨床研修(二年間)を終えた後の進路選択の一助にと企画。岡山、広島、香川県などから研修医百五十人と約百四十病院が参加した。

 研修医は病院別のコーナーを回り、担当者に指導体制や治療実績、勤務待遇を質問。担当者は、病院の概要を紹介したパンフレットやスライドを使い説明していた。コーナーとは別にPR会場も用意され、病院担当者が「私たちの施設で一流の医師になろう」とアピールする場面も見られた。

 倉敷市の総合病院で卒後臨床研修を受けている男性医師(26)は「各病院の特徴が分かり参考になった。出身の近畿地方に関する情報も調べた上で、岡山県に残るかどうか決めたい」と話していた。

 同機構は、内科、外科など幅広く学ぶ卒後臨床研修を終えた三年目以降の医師に公的研修制度がない実態を受け、全国初の支援機関として三月に設立された。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年08月13日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ