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児童精神科医療の連携策探る 岡山で研修会開幕

子どもの精神科医療の連携策について話し合ったシンポジウム

 「児童精神科医療の地域連携―点から面へ」をテーマとした全国児童青年精神科医療施設協議会の研修会が6日、2日間の日程で岡山市北区駅元町の岡山コンベンションセンターで始まった。子どもの精神科医療ニーズが高まる中、児童相談所や一般の小児科医などを含めた多機関での連携策を話し合った。

 約400人が参加。県精神科医療センターの来住由樹副院長、県倉敷児童相談所の藥師寺真総括主幹、東京都立小児総合医療センターの田中哲副院長がシンポジウムを行った。

 田中副院長は、精神科で子どもの新規入院予約が5カ月待ちになるほど増えている現状を報告し、「診療所や小児科と患者を紹介し合える双方向の連携が必要」と提起。来住副院長は「医師を診療所や行政機関との間で行き来させるなど相互理解を深めることが大切」とした。

 藥師寺総括主幹は県精神科医療センターから、入院患者が子どもをネグレクト(育児放棄)していると連絡を受けた事例を紹介。地域住民も交えて対応を話し合う中で、ボランティアによる家事の支援などにつながったとし「連携により厚みのある支援をすることが重要」と話した。

 7日は各医療機関の取り組み報告などがある。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年02月07日 更新)

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