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高梁市、妊産婦の医療費無料化 15年度から岡山県内初

 高梁市は24日、子育て世代の支援のため、2015年度から妊産婦の医療費を無料化すると発表した。合わせて第3子の出産祝い金(現行3万円)を50万円、第4子以降(同)は100万円に大幅増額する。市によると妊産婦の医療費無料化は県内初、出産祝い金は岡山県内最高額という。

 医療費無料化は、妊娠が判明した時点から出産の翌月末までが対象。自己負担分を全額助成する。市はすでに妊婦健診を14回分無料化しており、さらに妊産婦が受診しやすい環境を整える。

 市は対象となる妊産婦を年約180人、1人当たりの助成額を3万円程度と想定。15年度当初予算案に600万円を計上した。

 一方、出産祝い金は子どもの多い世帯に手厚くするため、第3子以降を「全国でも最高レベル」(市市民課)に拡充する。小学校入学まで3回程度に分けて支給する方針。市内で商品券として使える「地域振興券」で一部を支給することも検討している。

 現行の2万円を据え置く第1、2子分を含む2780万円を予算案に盛り込んだ。市によると13年度の出生児167人のうち、第3子以降は2割程度。

 近藤隆則市長は「市内では出産可能な医療機関がなくなっており、複合的な支援で出産や育児への不安を軽減したい。子育て世帯のサポートで定住促進を図る」とした。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年02月25日 更新)

タグ: 健康女性医療・話題お産

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