文字 

脳死腎移植2人無事終了 岡山医療センター

 国立病院機構岡山医療センター(岡山市北区田益)で19日、慢性糸球体腎炎を患う60代と40代の男性2人への脳死腎移植が行われ、無事終了した。ドナー(臓器提供者)は津山中央病院(津山市川崎)に低酸素脳症で入院し、臓器移植法に基づく脳死と判定された50代女性。

 藤原拓造・外科医長が執刀。60代男性の手術は午前11時41分に始まり、午後7時7分に終わった。40代男性は同6時半から同11時5分まで行われた。順調なら1カ月半ほどで退院できる見込み。

 60代男性は1998年5月から、40代男性は99年9月から透析治療を続け、日本臓器移植ネットワークに登録。同センターの脳死腎移植は8、9例目。

 同ネットワークによると、女性は健康保険証などで意思表示した。津山中央病院の藤木茂篤病院長は「患者さまの尊い意思に感謝申し上げます。崇高な決断をいただいた家族の皆さまにも心から敬意を表します。今後とも病院をあげて取り組みを充実させる所存です」とコメントを出した。岡山県内の脳死ドナーは4人目。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年03月20日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ