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認知症は適切なケアを 倉敷でセミナー

認知症ケアについて考えたセミナー

 NPO法人・岡山県認知症高齢者グループホーム協会(浅口市寄島町)主催の公開セミナー「一緒に考えてみませんか? 認知症ケア」が29日、倉敷市笹沖のくらしき健康福祉プラザで開かれた。

 国際医療福祉大大学院の竹内孝仁教授(高齢者ケア)と、日本認知症グループホーム協会の川崎茂子会長が講演した。

 竹内教授は、生活習慣の見直しで徘徊(はいかい)や幻覚といった症状が改善された事例を紹介。1日1・5リットルの水分補給▽1500キロカロリー程度の食事▽30分以上の運動―を徹底したといい、「認知症は適切なケアが大事。施設と連携し根気強く向き合ってほしい」と訴えた。

 川崎会長は認知症患者が年々増えている現状を踏まえ、グループホームなどの役割が一層大きくなると指摘。2015年度から事業者に支払う介護報酬が引き下げられることに触れ、「充実したサービスを提供するため、改善を国に訴えたい」と述べた。県内の福祉関係者ら約150人が聴いた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年03月30日 更新)

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