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最先端のがん治療紹介 「体にやさしい」テーマ、岡山でフォーラム

「体にやさしいがん治療の最先端」をテーマに開かれたフォーラム

 「体にやさしいがん治療の最先端」をテーマにした健康フォーラム(岡山画像診断センター主催)が3月28日、岡山市北区鹿田町、岡山大Jホールで開かれた。同大病院の消化器外科、血液・腫瘍内科、放射線科の専門医が、それぞれの低侵襲治療の現状について話した。

 低侵襲治療センターの香川俊輔准教授は、内視鏡、腹腔鏡手術は患者にメリットが大きい一方、医師に高度な技量が求められることを説明。「日本内視鏡外科学会や日本肝胆膵(すい)外科学会は一定水準の技量を持つ医師を認定している。インターネットでも調べることができるので、専門医のいるところで治療や手術を受けてほしい」とアドバイス。

 血液・腫瘍内科の前田嘉信講師は、副作用の少ない抗がん剤が開発されている現状について説明。同科が扱う代表的な疾病である白血病について「1970年代は10人に1人しか助からず不治の病だったが、現在は2人に1人が助かる時代になった」と強調した。

 放射線科の勝井邦彰助教は、リニアック、サイバーナイフ、ガンマナイフ、粒子線、トモセラピーといった代表的な放射線治療について解説。来年3月、津山中央病院に、同病院、岡山大病院と共同で運用する中四国初のがん陽子線治療センターを開設することを説明した。

 金沢右・同大放射線科教授を座長にしたパネルディスカッションも行われた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年04月06日 更新)

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