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医療機関にMERS対応策通知 韓国の感染拡大で岡山県

 韓国で中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染が広がっていることを受け、岡山県は4日までに、感染が疑われる患者が発生した場合の情報共有や院内感染防止対策の徹底を県内の医療機関に通知した。

 MERSは発熱やせき、呼吸困難、腎不全などを引き起こし、重症化することもある。ワクチンや治療法はなく、患者は隔離病棟に入院して回復を待つ。2012年以降、主に中東地域で患者が確認されていたが、国内ではまだ症例がない。

 県の通知は3日付。県医師会と県病院協会に郵送した。厚生労働省の通知を受けた対応で、患者が出て、保健所から検査が必要と判断された場合、県環境保健センター(岡山市南区内尾)に患者を搬送するよう求めている。県を通じて国に患者発生を報告することも説明している。

 県健康推進課は「現段階ではそれほど心配する必要はないが、手洗いやうがいなど通常のウイルス対策が有効。中東地域に行く際は未殺菌の乳や生肉を口にしないよう気を付けてほしい」としている。
 
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年06月05日 更新)

タグ: 肺・気管感染症

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