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岡山市内で9人に副反応 子宮頸がんワクチン

 子宮頸(けい)がん予防ワクチンの接種後に体の痛みなどの症状が全国的に出ている問題で、岡山市は22日、市内でも9人に副反応があったことを明らかにした。

 市議会代表質問で、副反応の報告件数を尋ねたのに対し、那須正己保健福祉局長が「報告は医療機関から国へ直接行うことになっており、これまで国から延べ13人、実人数で9人の報告通知が来ている」と答えた。

 市保健管理課によると、多くが肩や腕、脚の痛みを訴え、死亡や障害につながる重篤なケースはないという。小学6年から高校1年の女子を対象に子宮頸がんワクチンが定期接種になった2013年度からの報告に対する人数で、実数が少ないのは同じ人が後日別の部位の副反応を報告するケースがあるため。

 厚生労働省は、定期接種にして以降、副反応を訴える声が相次いだため、同年6月、全国の自治体に接種の積極的な呼び掛けをしないよう勧告した。

 市内の延べ接種人数は、市が無料化した10年度に6809人、11年度は2万4418人だったが、13年度は1799人、14年度は110人に激減した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年06月23日 更新)

タグ: がん医療・話題お産

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