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松岡良明賞に倉敷中央病院 屈指の治療実績でがん撲滅に功績

松岡良明賞に決まった倉敷中央病院

 山陽新聞社会事業団(松田正己理事長)は30日、がん撲滅に功績のあった団体、個人をたたえる本年度の「松岡良明賞」に倉敷中央病院(倉敷市美和、小笠原敬三院長)を決めた。表彰は9月7日、岡山市北区柳町の山陽新聞社で行い、表彰状と賞金100万円が贈られる。団体として病院の受賞は初めて。

 倉敷中央病院は、地域の医療機関と連携して専門的がん医療を提供する「がん診療連携拠点病院」の一つ。各種のがん手術を数多く行い、2013年には肺がん(214件)、胃がん(184件)、大腸がん(262件)、前立腺がん(128件)で手術数が中四国トップを記録。屈指の治療実績を誇る。がんの実態把握へ診断、治療成績などをデータベース化する「がん登録」の件数も12年に計3087件で全国401連携拠点病院中28位。中四国ではトップ。

 がん関連の専門・認定看護師を配置するほか、相談支援センターなども設置。患者と家族を支える体制の充実ぶりでも知られる。隣接の総合保健管理センターでの健診(年間約3万8千人)、PET受診(同3400件)などでがんの早期発見にも努めている。

 同賞は山陽新聞社の元社長、故松岡良明氏の遺族から寄託された基金をもとに創設され、今回が20回目。審査は岡山県健康づくり財団が行い、山陽新聞社会事業団が決定している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年07月01日 更新)

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