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依存症への理解深める 岡山で初の研修会

依存症への理解を深めるため、岡山市で始まった研修会

 医療関係者らがアルコールやギャンブル、薬物依存への理解を深める研修会が11日、岡山市で2日間の日程で始まった。厚生労働省の依存症治療拠点機関に指定されている岡山県精神科医療センター(同市北区鹿田本町)が初めて企画した。

 中四国地方の医師や看護師、依存症克服に努める県内の自助グループメンバーら約120人が参加。初日はギャンブル依存を中心に参加者の一部が発表した。

 同センターの佐藤嘉孝作業療法士は依存症治療の院内プログラムを解説。「(医療関係者は)患者を変えよう、変えようとするが、まずは病気を理解し、一人の人間として接することが大事だ」と述べた。

 同じくセンターの橋本望医師は、ギャンブル依存症について「日本は世界各国と比べても患者が多く、自殺を意識する傾向も強い」と指摘。対策強化の必要性を強調した。

 自助グループ「ギャンブラーズ・アノニマス(GA)」倉敷グループの男性は、ギャンブルにおぼれて消費者金融からの借金を繰り返した経験を打ち明け「(ギャンブルや借金のたびに)後悔、反省をしたが、衝動や欲求に走っていた」と話した。

 12日はアルコール、薬物依存の当事者の発表などがある。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年07月12日 更新)

タグ: 精神疾患

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