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新生児の聴覚検査重要 岡山でワークショップ  制度上の課題話し合う

スクリーニングの課題などを話し合ったワークショップ

 新生児を対象に聴覚障害の有無を調べるスクリーニング(検査)について、制度上の課題などを話し合うワークショップが九日、岡山市奉還町の岡山国際交流センターで開かれた。

 厚生労働省の研究班が企画。全国から医師や聾(ろう)学校の教員ら約三十人が参加した。

 聴覚障害のある子どもへの療育を行う岡山かなりや学園(岡山市西古松)の福田章一郎園長は、スクリーニングで異常が発見された後、人工内耳手術を受け、数年後には聞き取り能力が向上し、上手に話せるようになった事例を紹介。「放っておけばしゃべれない赤ちゃんは千人に一人か二人もの割合。新生児期の検査は非常に重要」と強調した。

 岡山県内のスクリーニング実施率は75%で、全国平均(60%)と比べ高い。研究班長の東京女子医科大母子総合医療センターの三科潤助教授は「なかなか広まらないのは、検査費用が高く公費負担が進まないのが理由の一つ。岡山県は積極的に取り組んでおり、研究班としても各自治体に要望していかなければならない」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年09月10日 更新)

タグ: 健康子供医療・話題

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