文字 

旭川荘で3故人のレリーフ除幕 江草さんら発展に尽力

川﨑さん、堀川さん、江草さんの姿が描かれたレリーフを除幕する関係者

建て替えられた旭川学園

 社会福祉法人旭川荘(岡山市北区祇園)の名誉理事長で、3月に死去した江草安彦さんら法人の発展に尽くした故人3人のレリーフなどを設けた「悠久の庭」が同荘に完成し、5日、現地で竣工(しゅんこう)式が行われた。老朽化に伴って建て替えた知的障害児・者の入所施設「旭川学園」の落成式もあり、関係者が功労者の遺徳をしのぶとともに、新施設の完成を祝った。

 悠久の庭(約370平方メートル)は、同荘創立60周年記念事業として旭川学園南側に整備。レリーフは万成石(高さ1・8メートル、最大幅1・8メートル、奥行き0・7メートル)に、創始者で初代理事長の川﨑祐宣さん、肢体不自由児施設・旭川療育園名誉園長の堀川龍一さん、江草さんを描いた銅板(縦60センチ、横90センチ)を埋め込んでいる。日本芸術院会員の彫刻家蛭田二郎さんが制作した。庭には法人の沿革を記した石碑やベンチも配した。

 竣工式には関係者ら約80人が出席。末光茂理事長が「障害者と家族の幸せを願った3人の理想の実現に今後もまい進したい」とあいさつし、他の関係者とともにレリーフを除幕した。

 旭川学園は、居室を個室にしつつ数人単位で共同生活するユニットケアを導入した生活棟3棟を含む計6棟(計延べ約2780平方メートル)を新設。4月から約50人が利用しており、落成式では出口隆一園長が「より良い運営ができるよう職員が力を合わせていきたい」と述べた。

 旭川荘は1956年に創立。川﨑さんとともに堀川さん、江草さんが施設運営、医療と福祉の融合などに尽力した。11月に60周年記念式典を開く。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年09月05日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ