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認知症への理解、市民ら深める 岡山で講演会

認知症への理解を深めた講演会

 世界アルツハイマーデー(9月21日)にちなんだ講演会「基礎から学ぶアルツハイマー1・2・3」(岡山市認知症疾患医療センター主催)が30日、同市北区柳町の山陽新聞社さん太ホールであり、市民や医療関係者ら約170人が認知症への理解を深めた。

 医師4人と同市職員が講演。岡山大大学院の寺田整司准教授はアルツハイマー型認知症について「脳の中に2種類の悪いものがたまる病気」と解説し、診断する際のキーワードとして、高齢▽ゆっくり進行▽もの忘れ▽日常生活に支障がある―を挙げた。

 石原武士・川崎医科大付属川崎病院心療科部長は「薬で治すことはできないが、進行を遅らせることは可能」と説明。岡山市認知症疾患医療センター長の中島誠・岡山赤十字病院精神神経科部長は早期発見・治療のために「日常の小さな変化を見つけ、まずかかりつけ医に相談を」と呼び掛けた。

 県の推計によると、県内で認知症の人は2012年度に6万2千人とされ、25年度には8万7千人まで増えると見込まれる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年10月16日 更新)

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