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がん検査機器や最新治療法紹介 岡山で市民公開講座

がん治療の現状などが報告された市民公開講座

 微小ながんを発見できるPET(陽電子放出断層撮影装置)など、最新の医療検査機器やがん治療の現状などを紹介する岡山画像診断センター(岡山市大供)の市民公開講座が二、十八の二日間、岡山市奉還町の岡山国際交流センターで開かれた。

 両日とも市民ら約二百五十人が参加。最初に同センターの加地充昌院長が、PETとCT(コンピューター断層撮影装置)を融合したPET/CTについて話し、「苦痛を伴うことなく全身のがんが調べられる画期的な検査機器。ただ、苦手な疾患もあるので内視鏡など従来検査との組み合わせも大切」と指摘した。

 岡山大医学部放射線科の金澤右教授は「がんの低侵襲治療」をテーマに講演。六〇~一〇〇度ほどの熱を腫瘍(しゅよう)にピンポイントで当て、がん細胞を壊死(えし)させるラジオ波治療について「体に傷跡は残らず、身体的負担も軽い。良好な治療成績もでており、今後大きな役割を担うだろう」と強調した。

 同センターは、県内の企業などが出資し、画像検査・診断に特化した施設として今年四月にオープン。十一月三日にもがんをテーマにした公開講座を開く予定。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年09月22日 更新)

タグ: がん健康

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