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Q熱 ペットを飼っていたら要注意

副院長・内科部長
沖本 二郎
1977年に川崎医科大を卒業後、同大呼吸器内科講師、同大川崎病院内科部長などを経て、2011年から現職。内科専門医、呼吸器専門医、結核専門医。医学博士。

 Q熱は、コクシエラバーネティという細菌によって感染する病気です。この細菌は、家畜やイヌ、ネコの胎盤の中で感染し増殖すると、流産や早産を引き起こします。そのときに、空気中にはじき出された細菌は1~2カ月生きており、それを人間が吸うことで、Q熱という感染症を引き起こします。

 多くの場合は、微熱やせき、たんなど風邪と同じような症状が出ます。私たちの研究によると、Q熱が原因で、1%の人が肺炎に、7%の人がぜんそくになるという結果が出ています。また、約1割の人が持続感染といって、微熱や体のだるさなどが続く「慢性疲労症候群」になることもあります。

 治療は、マクロライド系抗生物質を投与すれば十分治ります。ペットのお産の時期である春や秋にひいた風邪がなかなか治らないという場合は、Q熱を疑った方がよいかもしれません。



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※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年07月15日 更新)

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