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サイレントキラー 高血圧

内科部長
堀尾 武史
1987年、大阪市立大医学部卒。大阪市立大循環器病態内科、国立循環器病研究センター高血圧・腎臓科医長などを経て2011年から現職。医学博士。日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本高血圧学会高血圧専門医・指導医・評議員、日本循環器学会循環器専門医、日本心血管内分泌代謝学会評議員。

 血圧が、「上が140以上」か「下が90以上」であれば高血圧とされます。日本人の約3分の1の約4000万人が高血圧と言われています。特に、死因のトップ3に入る心臓病や脳卒中の引き金になる場合が多いですが、最後の最後まで自覚症状がないのが、一番恐ろしいところです。

 9割の人は、生活習慣や体質による本態性高血圧です。塩分の摂りすぎや肥満、ストレス、飲酒、運動不足などの生活習慣を改善することで血圧の低下が期待できます。

 忍び寄る“サイレントキラー”に気付くためには、普段から血圧を測定することが重要です。家庭用が広く普及しているほか多くの施設に血圧計が置かれているで、測ってみて高ければ、症状がなくても病院を受診することをお勧めします。

 直前まで症状が出ないだけに、小さな芽のうちにつんで、大きな病気になるのを予防することがとても重要になります。


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※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年08月29日 更新)

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