文字 

進取の気性に富む病院

津山慈風会総院長
藤木 茂篤
1978年に岐阜大学を卒業後、岡山大学附属病院勤務を経て、津山中央病院に勤務。内科部長、副院長、上席副院長、院長などを歴任。

 私ども津山中央病院は、1954年津山市二階町に産声を上げ、その後369床の中核病院として地域医療に貢献してまいりました。そして1999年、国立療養所津山病院の経営移譲を受け、現在の津山市川崎に移転し、535床の病院に生まれ変わりました。移転当時、医師は56名でしたが現在約120名にまで増え、地域医療支援病院として岡山県北住民に安心と安全を提供することを第一に診療に携わっています。

 救急車で運び込まれる患者さんが年間約4500回、その内心肺停止の患者さんが約160名と、野戦病院的な雰囲気の中、三次救命救急センターとして救急担当医師を常時10名以上配置し、お断りしない救急診療を追求し続けています。また、年間約5000件の手術、12000件の内視鏡、1000件の心臓カテーテル検査など、全科をあげて最先端の医療の提供に日夜取り組んでいます。更に、医師の国際学会への発表も年間10件程度を数え、蘭学の故郷津山に恥じないよう積極的に世界への情報の発信も心がけています。

 病院の特徴として特筆すべきは、地元病院業界においては、進取の気性に富む文化を持っていることです。

 1999年、病院移転時、全国3番目の全面電子カルテ化、三次救命救急センター併設および院外処方の一期的取り組み。2005年、がんの早期発見をめざして岡山県下2番めのPET/CTの導入。2004年、「環境にやさしく」を目的にISO14001採用。2011年(岡山県2例目)と2015年(同4例目)の脳死下臓器提供。このようにその当時非常に新しいものでも医療ないしは社会に貢献すると思われることは、積極的に取り組んでまいりました。

 そして極めつけは、「がん陽子線治療センター」です。岡山大学のご支援を頂戴し、共同運用という形での運用予定で、2016年3月の治療開始に向けて工事も順調に進んでいます。陽子線治療施設は全国でいまだ10ケ所しか稼働しておらず、中国四国地区では当院が初になります。破格の設備投資を必要としますが、「地域の皆さんにやさしく寄り添う」という病院理念の具現化の一つとして、中国四国地区のがんで悩んでおられる患者さんの治療の一助になればこの上ない喜びであります。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年10月19日 更新)

タグ: 津山中央病院

ページトップへ

ページトップへ