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障害の状況に応じQOL向上

顧問医師(小児科)
片山 雅博
岡山大医学部卒。岡山済生会総合病院、岡山大病院、旭川荘療育・医療センター院長代理などを歴任。

 私たちの使命は、心身に重い障害を持った入所者個々の状況に応じて、それぞれの「生活・生命・生存の質」(QOL)をいかに高めるかにあります。そのためには、看護、療育、支援スタッフと一体になって取り組むことが欠かせません。

 医療上、最も気をつけなければならないのが、合併症の発症です。寝たきり状態にあると、腸閉そくや消化器潰瘍、骨粗鬆症からの骨折、誤嚥による肺炎などのリスクが高くなります。それらを予防する、もしくは早期にし診断し、対処しなければなりません。

 また、重症者には人工呼吸器の管理や酸素吸入、経管栄養など、きめ細かい医療ケアが求められます。入所者の高齢化、障害の重症化、多様化も進んでおり、これまで以上に幅広い医療、福祉分野のスタッフとの連携を深めて、QOLの向上につなげていきたいと考えております。

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※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2013年10月24日 更新)

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