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ひらた旭川荘 地域との交流促進 在り方検討、22日には初の市

 障害者支援施設ひらた旭川荘(岡山市北区平田)は、地域との共生を目指した取り組みを強化している。近い将来の建て替えを見込み、施設の在り方の検討会を設け、地域住民が求める施設像などを探るほか、紹介パンフレットを作製。22日には利用者が作った菓子や野菜などを販売する「ひらたの市」を荘内で初めて開く。

 ひらた旭川荘は、社会福祉法人旭川荘(岡山市北区祇園)が県立総合社会福祉センターの運営を引き継ぎ「県立おかやま福祉の郷(さと)」の名称で2003年に開設。10年に現在の名前になった。約4万7千平方メートルの敷地には身体障害者の自立訓練などに取り組む「のぞみ寮」、知的障害児が暮らす「わかくさ学園」といった7施設があり、3~76歳の約200人が利用している。

 施設の老朽化を踏まえ、昨年10月に将来像検討会が発足。20~40代の職員10人が中心となり、施設周辺で聞き取り調査などをし、今後の施設の在り方や求められるサービスについて考えている。

 検討を重ねる中で、まずは施設の存在や役割を知ってもらおうと、三つ折りでB5判のパンフレットを作製。各施設の概要や沿革、理念のほか、外部の人も無料で使えるグラウンドや体育館(ともに要予約)、満開のサクラや紅葉したカエデといった敷地内の見どころなどを地図、写真付きで紹介している。2千部を作り、8月から近くの小中学校や公民館などに配っている。

 ひらたの市は22日午前11時半~午後1時半に開催。11月以降も月1回のペースで開き、地域の人たちとの交流促進に役立てる。

 ひらた旭川荘の田中重行総括施設長は「外部との交流が増えれば障害者への理解が深まる。自然豊かな空間なので、散歩などで気軽に足を運んでもらいたい」と話す。

 問い合わせは同荘(086―805―3812)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年10月21日 更新)

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