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岡山で医療ネット有効利用考える 講演やパネルディスカッション

患者の診療情報の共有化について理解を深めた研究会

 岡山県内の医療機関などがインターネットを通じて患者の診療情報を共有する「医療ネットワーク岡山(通称・晴れやかネット)」の有効利用を考える研究会が7日、岡山市中区古京町の三木記念ホールで開かれた。

 同様のシステムを構築する京都市の医療福祉グループ・洛和会ヘルスケアシステムの児島純司常務理事が現状を報告。共有化は多職種連携が必要な在宅医療に不可欠としつつも「多忙な現場で利用してもらうには、どの職種にどんな情報が必要かを見極め、簡潔に、誰が見ても理解できる形で提供することが大切」と指摘した。

 児島常務理事や県の担当者、県内の病院長ら4人によるパネルディスカッションもあり、同ネットの普及、在宅医療の推進に向けた課題について意見交換した。

 晴れやかネットは2013年から県と県医師会、県病院協会などでつくる「医療ネットワーク岡山協議会」が運用を開始。病院や診療所、薬局など400施設以上が参加し、全国でも最大規模の共有システムとされる。

 研究会は同協議会が企画。医療・介護関係者ら約170人が聞いた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年11月07日 更新)

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