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ベネッセHDが社内シンクタンク 介護予防や職員育成を調査研究

 ベネッセホールディングス(岡山市北区南方)は、高齢者介護の予防や職員育成などについて調査研究する社内シンクタンク「ベネッセシニア・介護研究所」を設立した。

 有料老人ホームなどを経営するグループ会社・ベネッセスタイルケア(東京)の滝山真也社長が所長を兼務し、スタッフ3人、外部顧問4人で構成する。事務所は同社内に構えた。

 介護予防や認知症の研究をはじめ、介護スタッフの確保・育成など現場の問題解決策を探る。運営する高齢者施設の入居者約1万4千人や、その家族への意識調査も行い、情報を発信する。

 既に東京大医学部付属病院と共同で介護予防や健康寿命の延伸に関する研究に着手。また、介護ロボットの導入や、家族の介護のために仕事を辞める「介護離職」といったテーマも取り上げる方針。

 ベネッセは1995年に介護事業へ参入した。ベネッセスタイルケアは全国に有料老人ホームなど286施設を展開しており、同ホームの施設数と入居者数で業界最大手。

 滝山社長は「20年間の実践と知見を社会に還元するとともに、自社の介護サービスに生かしていく」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年11月19日 更新)

タグ: 介護高齢者

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