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脳卒中の血管内治療を医師が解説 岡山でNPOが公開講座

脳卒中の血管内治療をテーマにした講演会

 脳の血管が破れたり、詰まったりする脳卒中の血管内治療をテーマにした公開講座が21日、岡山市北区駅元町、岡山コンベンションセンターであり、最先端の「切らずに治す」治療について、市民ら約130人が理解を深めた。

 第31回NPO法人日本脳神経血管内治療学会学術総会(会長・杉生憲志岡山大病院准教授)の一環。開頭せず、カテーテルを使って血管の中から治療・診断する血管内治療は近年、技術や器具の進歩が著しく、注目が集まっている。

 岡山大病院脳神経外科の医師3人が、くも膜下出血につながる脳動脈瘤(りゅう)▽急性期脳梗塞▽脳梗塞の原因となる頸(けい)動脈狭窄(きょうさく)症―をテーマに症状や治療法を解説。脳梗塞について春間純医師は「発症から6時間以内に血栓を取り除き、血流を再開できれば予後が格段に良くなる」とした上で、発症を見つけるポイントとして顔のまひ、腕のまひ、会話の異常、発症時刻の英語の頭文字を取った標語「FAST」を紹介し、できるだけ早い治療の大切さを訴えた。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年11月21日 更新)

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