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日帰り産後ケアに倉敷市が補助 授乳介助などに1日3500円

 倉敷市は今月、出産直後の母親と乳児が助産院などで過ごす「日帰り産後ケア」に対する助成制度を導入した。育児の悩みや不安を和らげてもらう狙い。助成額は1日当たり3500円で、利用日数は5日まで。

 市内に住所がある産後1カ月までの乳児と母親が対象。助成制度を利用できる施設は、市が委託した県内8助産院・医療機関。市内はたんぽぽ助産院(玉島乙島)、かねこ助産院(広江)、さくらんぼ助産院(水島南春日町)、川崎医科大付属病院(松島)、市立児島市民病院(児島駅前)。市外はももレディースクリニック(岡山市北区西花尻)、丹羽病院(同市東区東平島)、くにさだ助産院(笠岡市新賀)。

 ケアの内容は、助産師による母子の健康チェックや、授乳の介助、ベビーマッサージ、沐浴(もくよく)指導など。児島市民病院では、栄養バランスを考えた昼食を提供したり、助産師が母親にアロママッサージをしたりして、母子ともにリラックスした時間を過ごせるようにしている。

 1日当たりの利用料は各施設で異なる。市は助成制度の利用を年間約400件と見込んでいる。

 市は、助産院などに宿泊してケアを受ける「宿泊産後ケア」の助成制度(1泊2日当たり9千円の補助)を1998年に導入。気軽に利用できる日帰り産後ケアへの助成を求める声があった。

 市保健所健康づくり課は「核家族化が進み、育児で孤立してしまう母親は多い。一人で悩みを抱え込まず、子育ての不安や悩みを打ち明ける機会にしてほしい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年11月29日 更新)

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