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福山の特養に認知症カフェ 月1回、家族の悩み解消へ

すごろくと予防体操を組み合わせたレクリエーションを楽しむ参加者=11月19日

 福山市北部地域包括支援センター(駅家町倉光)は、駅家町向永谷の地域密着型特別養護老人ホーム・小春日和に認知症カフェ「こもれびサロン」をオープンした。月1回のペースで開き、認知症患者や家族らの悩みや不安解消のほか、地域住民への正しい知識の普及啓発を目指す。

 カフェは、患者の居場所づくりなどが目的。2013年度にスタートした厚生労働省の「認知症施策推進5カ年計画(オレンジプラン)」で普及を掲げており、市高齢者支援課によると市内では5カ所目。

 これまで利用がほとんど無かったという小春日和の地域交流スペース(77平方メートル)などを活用。スタッフは同センター職員や県認知症疾患医療センターに指定されている近くの光の丘病院職員らで、個別相談にも応じる。

 初回の11月19日には約30人が参加。お茶やコーヒーを飲みながら歓談したり、すごろくと予防体操を組み合わせたレクリエーションを楽しんだりした。勉強のために足を運んだ近所の女性(80)は「認知症は誰にでも起こりうるので、こういう場所が身近にあると心強い。交友関係も広がりますね」と話していた。

 毎月第3木曜の午後1時半~3時半に開設、1人100円(飲み物代)で利用できる。次回は12月17日の予定。

 担当する北部地域包括支援センターの池原佳子さんは「患者や家族の悩みを、みんなで共有できれば。人と人とのつながりを大切にできる場にしたい」と話している。

 問い合わせは同センター(084―976―0071)。

  
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年11月30日 更新)

タグ: 介護高齢者

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