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24時間健康や介護の無料相談 高梁市、高齢者対象に電話開設

 高齢者が安心して生活できる仕組みをつくろうと、高梁市は今月から「たかはし高齢者あんしんでんわ」(0120―778―553)を開設し、365日24時間、健康や介護などについての相談受け付けを始めた。岡山県内15市では初めて。医師らが無料で応対し、虐待や徘徊(はいかい)など緊急時にも備える。

 これまでも市地域包括支援センターなど市内8カ所で相談を受け付けていたが、平日午前8時半から午後5時15分に限られていた。

 一方で、寄せられる相談は年々増加。センターが設置された2006年度は8034件だったが、昨年度は介護問題を中心に1万603件もの相談が寄せられた。ニーズの高まりに伴い、平日に相談できない勤め人や夜間の急病、虐待、行方不明など緊急のケースへの対応も求められるようになった。

 市は年間約300万円で、全国規模で健康相談業を行っている東京の企業に委託し、専用の2回線を敷設。電話はいったん大阪のコールセンターにつながり、医師や看護師、ケアマネジャーの資格のある専門員が対応する。状況を把握し、適切なサービスやアドバイスを行うほか、緊急性があればコールセンターから市に連絡。市は警察など関係機関とも連携して対処する。

 これまで通り平日は市地域包括支援センターでの相談も受け付ける。

 市保険課は「いつでも電話できるという安心感が得られれば。少しでも不安なことがあれば気軽に活用してほしい」と呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年12月10日 更新)

タグ: 健康介護

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