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介護の悩みや喜び語り合おう 福山の田頭さん、ささえあいの会

福山市社会福祉協議会職員(左)から支援制度について説明を受ける田頭さん(右から2人目)

 要介護認定を受けて1人暮らしをしている福山市、田頭誠一さん(70)が「介護ささえあいの会」を立ち上げた。近隣住民と一緒に行政の支援制度などを勉強。「要介護者や家族たちと日々の悩みや喜びを語り合える場にしたい」と広く参加を呼び掛けている。

 田頭さんは2014年11月に脳梗塞で倒れ、左半身のまひが残った。「左半身にずっと電気が流れている感じで、歩くときも自分の体を背負って引きずっているよう」という。現在は比較的軽い「要介護2」で、デイサービスとホームヘルパーを利用している。

 「自分はまだ大丈夫と思っていたが、突然、介護が必要な体になった」と田頭さん。他の要介護者の体験も参考に、介護について学びたいとして会を立ち上げることにした。

 友人や地元町内会に呼び掛け、10月から、毎月第2水曜日に山手コミュニティセンター(同市山手町)で会合を開催。3回目となる9日は田頭さんのほか、車の運転ができない田頭さんの送迎などをしている知人ら住民3人が参加した。

 「自分もいつ介護が必要になるか分からないので勉強しておきたい」と参加者。市社会福祉協議会職員から、協議会の支援制度や相談業務などについて説明を受けた。

 田頭さんは「他地域の要介護者や支援者グループとも交流を深め、支え合いの輪を広げたい」と話している。次回は1月13日午後1時半から。

 市介護保険課によると、市内の要支援・要介護認定者は9月末現在、過去最多の2万5393人。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年12月10日 更新)

タグ: 介護高齢者

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