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岡山市が操車場跡地に施設導入案 健康・医療・福祉機能の充実図る

市が施設導入方針案を示した民間事業者による開発用地。左は市民病院、中央はJR北長瀬駅

 岡山市は、岡山操車場跡地(北区北長瀬地区、20・9ヘクタール)のうち、民間事業者の提案を受けて整備する約3ヘクタール(同北長瀬表町)について、土地利用の基本的な考え方などを示した「施設導入方針案」をまとめた。健康・医療・福祉機能の充実を図るとともに、JR北長瀬駅前のにぎわいを創出するため、できる限り複層・高層の複合的な施設を求めている。用地活用の提案も含めパブリックコメント(意見公募)を25日まで受け付ける。

 用地は、5月に開院した市民病院の東側にあり、同病院とともに「健康・医療・福祉系施設導入区域」に位置付けられている。施設導入方針案は施設導入の基本方針として、健康・医療・福祉機能のさらなる充実や補完▽北長瀬駅前のにぎわい創出▽複数の機能が集まる魅力ある施設▽土地の高度利用―の4項目に加え、岡山ドームなどが立地する「総合公園区域」と北長瀬駅をつなぐ歩行者動線の整備▽官民協働による跡地全体の一体性のある管理運営―も要請している。

 施設整備は民間活力を導入し、新たな公共施設は整備しない。また事業手法は、優れた提案を行った民間事業者に対し、用地を有料で貸し出す定期借地権方式(借地の期間は事業用が20年以上40年未満、一般が50年以上55年未満)を採用する。

 パブリックコメントなどを踏まえ、2016年2月をめどに、審査の視点や評価事項などを盛り込んだ実施方針案を策定する。事業者からの提案の受け付けは16年5月ごろから始める予定。

 市は、施設導入方針案の策定に際しても、民間事業者のアイデアを公募。4社・グループから医療モール、医療・福祉系専門学校、保育所、ヘルシー食堂、フットサルコート、商業施設、カフェ、アクアリウム(水族館機能)などが挙がったという。

 施設導入方針案は区役所や公民館などで配布するほか、市のホームページに掲載している。市医療政策推進課は「パブリックコメントで『あったらうれしい』『こんな店舗や施設が欲しい』といった声を寄せてほしい」と話している。問い合わせは同課(086―803―1638)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年12月14日 更新)

タグ: 健康福祉

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