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認知症テーマに市民と医師ら議論 みんくるカフェ津山

「認知症」をテーマに医療関係者や市民らが話し合った「第2回みんくるカフェ津山」

 医師や看護師と市民らが身近なテーマで自由に話し合う「みんくるカフェ津山」が19日、津山市西新町の津山城東むかし町カフェせせらぎで開かれた。

 医療福祉の専門家と市民が気軽に交流できる場をつくろうと7月に初開催。2回目のこの日のテーマは「認知症」で津山、美作、岡山市などの20~80代男女25人、津山市内の病院に勤める医師と看護士ら10人が参加した。

 参加者は6グループに分かれ、「自分自身」「家族」「近隣住民」がそれぞれ認知症になったらどうするかとの設定で意見交換。「家族」では、「仕事が手に付かなくなりそう」「介護を通じて家族関係が悪化したと聞いたことがある」といった不安のほか、「恥ずかしがらずに近所に知らせ、一緒に見守る環境をつくりたい」などの声が聞かれた。

 みんくるカフェ津山代表の中村奈保子医師(33)は「認知症の本人は“今”を大事に生きている。同じ話をしても否定せずに聞くなど、“今”を楽しんでもらえる方法を考えないといけない」とまとめた。

 参加した女性(74)は「みんなの前向きな意見に感心した。和気あいあいとした雰囲気の中で若い世代とも本音で語り合えた」と話した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年12月21日 更新)

タグ: 介護高齢者

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