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岡山大、教養科目に「旅行医学」 16年度、海外での健康維持学ぶ

 岡山大は2016年度、海外旅行先で健康を保ち、旅を楽しむすべなどを学ぶ講義「旅行医学」を教養教育科目として開講する。同大によると、旅行医学は医学の一分野として欧米では確立しており、国内でも近年注目されているが、教養科目として教えるのは珍しい。

 日本人の出国者数が年間1690万人(2014年)に上る一方で、海外への旅は日程がタイトなケースが多く、健康維持が重要になることから、卒業後を含めて学生のニーズを見込み、科目の新設を決めた。

 計画では、希望する全学部の1、2年生が主な対象。東南アジアを旅行する日本人に多い下痢、航空機内での健康管理、予防接種のスケジュールといった医学知識のほか、保険への加入方法、海外の文化や食事への理解を深める。インターネットを駆使して必要な情報を集め、活用する技術なども学ぶ。「健康と安全」をテーマにしたディスカッションも予定している。講師は大学院の教員のほか、世界各国を旅行した経験のある“旅行の達人”、企業人らを招く。

 準備に当たる岡山大大学院環境生命科学研究科の津田敏秀教授は「旅行者として身に付けておくべきことや気を付けることなどを教える新しい学問。実践的な講義にしたい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2015年12月24日 更新)

タグ: 健康岡山大学病院

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