文字 

アルネ津山で臨床美術展が開幕 高齢者、児童らの500点

高齢者や児童らが制作した約500点の作品が並ぶ臨床美術の作品展

 心のケアや認知症予防に効果があるとされるクリニカル・アート(臨床美術)の作品を集めた「臨床美術展in津山」(山陽新聞社など後援)が5日、津山市新魚町のアルネ・津山4階市立文化展示ホールで始まり、来場者の目を楽しませている。7日まで。

 同市や美咲町などで臨床美術教室を主宰する美作クリニカル・アート代表の青山利通さん(66)=美作市=が昨年に続いて企画。教室に通う高齢者や児童らの作品約500点を展示する。

 臨床美術は作品を考えることでの脳の活性化や、自由に表現して心を豊かにすることを狙いに1995年に日本で生まれた。何を作ってもよく、会場には、無造作に丸めた新聞紙にちぎった色紙や色和紙を貼り付けて作ったカラフルな“カボチャ”など、ユニークな作品がずらりと並ぶ。手で触ったり味わったりし、五感を刺激して描いたリンゴは、見るだけでは伝わらないざらざら感まで表現されている。

 自身の作品を祖父母と見に来た女子(18)は「どの作品も色鮮やかできれい。作業の大変さも伝わってくる。頑張って作った自分の作品も含め、たくさんの人に見てもらいたい」と話していた。

 入場無料。午前10時~午後6時(最終日は同5時)。6、7日はオイルパステルや色鉛筆を使って作品を作る体験講座(午後2時~3時)もある。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年01月05日 更新)

タグ: 脳・神経

ページトップへ

ページトップへ