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献血できない女性増加 岡山県内 無理なダイエット、偏食…? 「比重不足」05年度1.3万人

県内の献血申込者と不適格者の推移(女性のみ)(グラフ)

 血液が薄くて献血できない女性が岡山県内で増えている。県赤十字血液センターによると、二〇〇五年度、県内で血液の濃さが基準を下回る「比重不足」が原因で献血不適格者となった女性は一万三千二百一人。〇一年度より三千六百五十八人も増えており、同センターは「バランスの偏った食事や無理なダイエットなどが影響しているのでは」と指摘している。

 血液比重は水の重さを一としたときの血液の重さ。赤血球の数が多く、赤血球中のヘモグロビン濃度が高い人ほど比重が高くなる。ヘモグロビンの合成には鉄分が不可欠だが、偏った食事などで不足すると合成が行われなくなり、血液が薄くなる。一般的に女性の比重が低く、献血では事前に二ミリリットル採血し、血液比重が一・〇五二未満の場合は献血できない。

 同センターの調査では、〇一年度には五万六千百九十七人の女性が献血を申し込み、九千五百四十三人(17%)が比重不足で献血できなかったのに対し、〇五年度は五万五千三百八十七人のうち、不適格者は一万三千二百一人(24%)と増加した。同年度、比重不足だった男性は1%にとどまった。

 不適格者には生活習慣の注意点を書いたちらしを渡しており、同センターは「移動献血車では保健師や栄養士が同席する場合もあり相談してほしい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2006年11月22日 更新)

タグ: 女性医療・話題

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