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ダイヤ工業が腰痛防止ウエア改良 上下一体型で着脱簡単に

簡単に着脱できるようにした腰痛防止サポートウエア

 医療用品メーカーのダイヤ工業(岡山市南区古新田)は、消防車など製造のモリタホールディングス(HD、大阪)と共同開発した腰痛防止用サポートウエアを改良した。上下一体型で、簡単に着脱できるようにした。

 ウエアは、伸縮する化学繊維製のサポーターで肩から背中、腰、膝の裏までつなぐ構造。サポーターの張力で上半身を支え、前かがみになった時に腰にかかる負担を減らす。モリタHDが企画し、人間工学を専門とする山崎信寿慶応大名誉教授の助言を受けながらダイヤ工業が設計・製造。2012年に商品化した。

 改良版は、上半身と下半身で分かれていたサポーターを一体型にし、ベルトなどで体に固定する箇所を減らした。装着手順が簡略化し、従来の半分の約30秒で着脱できるという。腰部の留め具を外して背部の張力を緩め、いすに座りやすい機能も新たに取り入れた。

 価格は従来と同じ2万3千円(税抜き)。販売目標は3年間で3万着。ダイヤ工業は「利用者の声を聞いて改良した。介護や農作業といった幅広い業種に売り込みたい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年01月26日 更新)

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