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いきいき百歳体操、赤磐で広がる 介護予防へ6会場定期開催

赤磐市内で「いきいき百歳体操」に取り組むお年寄り

 赤磐市内でお年寄りの介護予防を目的とした「いきいき百歳体操」の輪が広がっている。市地域包括支援センター(同市下市)の呼び掛けをきっかけに徐々に参加者が増え、集会所など市内6会場で定期的に行われている。

 体操は椅子に腰掛け、鉄製の重り(2・2キロ)を入れたバンドを手首や足首に巻きつけ、童謡に合わせて手脚をゆっくりと上下左右に動かしていく。アメリカ国立老化研究所が推奨する運動プログラムを参考に2002年、高知市が開発。同市内では300を超す会場で取り組まれており、参加者から「階段で手すりを持たなくなった」「家の中で杖が必要なくなった」―などの声が寄せられているという。

 赤磐市では15年度から体操の普及を目指し「運動支援ボランティア」を養成。市民の要請に応じて各会場にボランティアを派遣するとともに、パンフレットでPRに努めてきた。

 同市桜が丘西8丁目集会所では昨年10月から、毎週水曜に約20人が参加して実施。準備体操と筋力運動、整理体操を含め約40分間、汗を流す。3カ月に1回、体力測定をすることで効果を実感してもらい、意欲の向上を図っている。

 同会場で参加者最高齢の男性(93)は「体が軽くなり、さっさと歩けるようになった」と喜ぶ。体操を指導する上田貞美さん(63)は「姿勢が良くなった。参加者同士が会話を交わすことで笑顔も増えた」と話している。

 同支援センターは「転倒しにくい体になり、骨折して寝たきりになるのを防ぐことができる。誰でも簡単に取り組めるので、近所や親しい友人らと始めてみませんか」と呼び掛けている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年02月12日 更新)

タグ: 健康介護

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