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大藤教授が倉敷・青陵高で授業 岡山大病院での移植手術挑戦語る

可能性を信じて挑戦する大切さなどを話す大藤教授

 青陵高校(倉敷市羽島)で24日、将来の職業について考える授業があり、岡山大病院で肺移植手術の執刀を担う大藤剛宏・臓器移植医療センター教授が「最先端医療を志す者として思うこと」と題して話した。1年生約320人が聴いた。

 大藤教授は、肺の重い病気を患う当時2歳の男児の両肺に、母親の肺下部(下葉)を分割して移す世界初の「生体肺区域移植手術」に挑み、成功させたことに触れ、「救命する方法がないのなら、新しい道を開拓すればいい。逆境に立ち向かうときこそ、人生最大のチャンス」と述べた。

 自身が子どものころに描いた将来の夢は外科医ではなく、魚を運ぶトラックの運転手だったというエピソードも紹介。「今は外科医だが、他の道に進んでいたとしても一生懸命に仕事をしていたと思う」とし、「皆さんには思い描いているよりも可能性がある。いろんなことに挑戦してオンリーワンの人材になってほしい」とエールを送った。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年02月24日 更新)

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