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真庭で薬の多剤処方考える懇談会 医師や介護福祉士ら意見交換

薬の正しい服用について意見交換する参加者

 真庭市と岡山県新庄村の医療・福祉関係者らによる医療と介護を考える懇談会が24日夜、同市勝山の勝山文化センターで開かれ、患者が不必要な薬を処方される多剤問題などをテーマに意見を交わした。

 医師や薬剤師、ケアマネジャー、介護福祉士ら約110人が参加。初めに近藤病院(同所)の近藤秀則院長が「高齢者と薬~多剤併用について考える」と題して講演した。

 近藤院長は、慢性疾患の高齢患者が病院を複数受診するなどして必要以上に薬剤を投与されること(ポリファーマシー)で、ふらつきや転倒などの運動障害を引き起こすケースが増えていると説明。「かかりつけ薬局の奨励や在宅患者への訪問薬剤指導といった取り組みを地域ぐるみで進め、多剤併用を減らしていくことがこれから重要になってくる」と強調した。

 続いて、参加者は7、8人のグループに分かれて適正な薬の服用について意見交換。「薬手帳を一つにして服用中の薬を整理し、種類を減らす環境を整えるべきだ」「市民対象の講演会を開き、多剤併用の危険性をもっと周知するといい」と話し、課題を共有した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年02月25日 更新)

タグ: 介護福祉

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