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通所リハビリテーションとは? 大西病院 通所リハビリテーション 看護師 池田伴美

池田伴美看護師

 2000年4月より介護保険制度が開始となり、15年が経ちました。

 介護保険制度は、介護を必要とする状態になってもできる限り自立した日常生活を営み、人生の最後まで人間としての尊厳を全うできるよう、介護を必要とする人を社会全体で支える仕組みです。

 現在、利用されている方も多く、介護保険制度はなくてはならない制度になっています。

 さまざまな介護サービスの中に在宅介護サービスがあり、その一つに、通所リハビリテーション・介護予防通所リハビリテーションがあります。

 通所リハビリテーションは、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、利用者が施設(老人保健施設・病院・診療所など)に通い、食事や入浴などの日常生活上の支援や生活機能向上のための機能訓練や口腔(こうくう)機能向上サービスなどを日帰りで提供します。

 サービスを利用するためには、要支援1、2、要介護1~5の認定を受けた方が利用していただけます。利用者負担は事業所の規模や所要時間によって費用が設定されています。

 基本費用には、送迎に係る費用も含まれています。日常生活費(食事・おむつ代など)は、別途負担していただく必要があります。

 通所リハビリテーションを利用していただくには、ケアマネジャー(介護支援専門員)が、利用者の依頼を受けて医療スタッフや介護スタッフと相談の上、最適なリハビリ計画を作成し、リハビリテーションサービスを受けることになります。

 当施設では、理学療法に加えて、壁画などの作業療法にも力を入れており、認知症の進行予防に取り組んでいます。また、クリスマス会や誕生日会などの行事や定期的なおやつ作りに取り組んでいます。

 今年4月からの医療保険制度の改定により、今後の通所リハビリテーションは、よりリハビリに特化した短時間リハビリが増えてくると思われます。利用にあたっては、実際に施設を見学に行くことをオススメします。

◇ 大西病院(玉野市田井、0863(33)9333)

 いけだ・ともみ 倉敷中央高看護科卒。倉敷中央病院を経て、2004年から大西病院勤務。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年03月07日 更新)

タグ: 介護

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