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発達障害児支援 中学生まで拡大 岡山のNPO、倶楽部設立へ

 遊びを通じ、人間関係を築くのが苦手な発達障害児の自立支援に努めるNPO法人遊育・遊びを育てる会(岡山市北区津島南)は、中学生を支援する「青少年倶楽部」を立ち上げ、4月から活動を始める。コミュニケーション能力を磨き、社会性を身に付けるためのサポートを行う。

 同会は2011年から月に数回、3歳から小学生までを対象に活動。ボランティアの大学生らの指導で段ボールやバランスボールを使った集団遊びなどを提供し、楽しみながら人との関わり方を学んでいる。これまでに岡山県内外の約50人が参加したが、保護者からは「中学生になってから学校生活がうまくいかない」などの声があり、支援を拡大することにした。

 初回は4月3日で、JR岡山駅まで生徒一人が公共交通機関を利用して集合。参加者同士で待ち合わせてボウリング場まで行って遊び、運賃や料金の支払いといった社会生活のルールを学ぶ。

 今後は遊びの内容を変えながら、年に数回活動する計画。同会の津田誠一理事長(65)は「中学生年代を含む思春期は人間関係もより複雑になる。活動を通して自信をつけてほしい」と話す。

 同会は活動の補助をするボランティアを募集している。問い合わせは同会(086―256―0630)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年03月21日 更新)

タグ: 子供

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