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福山大グリーンサイエンスセンター完成 環境、健康研究の拠点に 企業にも開放 6月3日開所

完成した福山大のグリーンサイエンス研究センター

 福山大(福山市東村町)が、環境、健康面の向上につながる新技術や食品素材、医薬品を開発するため学内に建設を進めていた「グリーンサイエンス研究センター」の施設が完成した。6月3日に開所式を行う。

 同センターは、同大生命工学部と薬学部を中心とした計二十一のグループが学内や備後地域の企業などと連携して研究や技術開発を進める拠点となる。

 環境分野では、遺伝子組み換え植物を用いた猛毒のダイオキシン類の簡易モニタリング方法開発、健康分野では生活習慣病を予防する機能性食品の開発などをテーマに掲げて、実用化を目指す。

 同大教員の研究室のほか産学共同研究室、遺伝子解析室などを設けた。ダイオキシンといった環境負荷物質を低濃度でも分析できる装置や、土壌や水に含まれる数十種の元素を同時に分析する装置などを備え、企業にも開放する。

 鉄筋コンクリート三階、延べ千五百七十七平方メートルで、総事業費は約十億円。先端技術を対象にした文部科学省の「ハイテクリサーチ・センター整備事業」の指定(二〇〇四~〇九年度)を受け、昨年九月に着工した。

 開所式に続き午後一時半から「植物の力」をテーマにした四講演があり、「青いバラ」を開発したサントリー先進技術応用研究所のシニアスペシャリスト田中良和さんらが話す。無料。三十日までに申し込む。問い合わせは同センター(084―936―2111)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2005年05月28日 更新)

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