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メンタルセンター28日業務開始 岡山、衛生会館閉鎖で移転新築

「メンタルセンター岡山」の愛称で再スタートする県精神保健福祉センター=岡山市北区厚生町

 岡山衛生会館(岡山市中区古京町)の閉鎖に伴い、移転新築された岡山県精神保健福祉センター(同市北区厚生町)が28日、業務を開始する。新たに「メンタルセンター岡山」の愛称で、医師や保健師らが精神障害者の自宅に赴いて生活を支えるアウトリーチ支援を行うほか、自殺未遂者へのサポートも始めるなど地域のメンタルケアを広く担う。

 県健康づくり財団の診療所跡地(903平方メートル)に鉄骨2階延べ1006平方メートルの施設を建設。相談・診察室、集団療法室、心理療法室などを整備した。

 スタッフは医師4人に常勤の保健師3人、心理士2人、精神保健福祉士2人など。県内の各保健所と連携したアウトリーチ支援のほか、病院からの退院も援助する。4月からは、自殺を図って病院に救急搬送された自殺未遂者が退院後も孤立しないようサポートする事業を立ち上げる。

 野口正行所長は「精神科医療に対する偏見などから垣根が高いと感じ、診療に来られない人もいる。自宅に引きこもっている人や自殺未遂者など、医療からこぼれ落ちた人たちを支え、地域のメンタルケアの底上げを図りたい」としている。

 30日に開所式が行われる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年03月26日 更新)

タグ: 精神疾患

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