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岡山市にヘルスケア産業創出を セミナーで国施策や企業事例紹介

ヘルスケア産業に関する国の施策や企業の事業事例を紹介したセミナー

 岡山市は29日、病気の予防や健康寿命の延伸につながるヘルスケア産業をテーマにしたセミナーを市内で開いた。国は同産業の創出を重点施策に位置付けており、市は医療や福祉分野の地域資源を生かして“地方版”の事業を生み出したい考え。セミナーは本格的に推進する狙いで企画し、国の施策や企業の先進的な取り組みを紹介した。

 経済産業省ヘルスケア産業課の丸山勇紀係長が講演。ヘルスケアビジネスについて「健康寿命の延伸をはじめ、新市場創出による地方創生、(医療、介護費の伸びを抑制する)財政の健全化に寄与している」と説明し、「公的な医療・介護保険を補完するような機能を持つサービスの創出が重要」と指摘した。

 健康複合施設を経営するツルーバランス(鹿児島市)の山下積徳社長は、加齢度を測る7種の検査、スポーツ医学や栄養学を学ぶ講座、栄養・運動・ストレス面でのサポート支援を一体化させた独自の取り組みを紹介。医療用品メーカー・ダイヤ工業(南区古新田)は産学官連携で開発した商品を取り上げた。企業関係者や市民ら約80人が聞いた。

 市は2015年度から、産官学などの連携によるヘルスケア産業の創出支援に乗り出した。16年度は、5月に関係機関とともに連携協議会を設置する予定で、市場分析をはじめ、市内企業による事業可能性の調査、セミナー開催などを予定している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年03月29日 更新)

タグ: 健康

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