文字 

倉敷中央病院が医療国際認定取得 世界基準適合、中四国・近畿で初

 倉敷中央病院(倉敷市美和)は5日、医療の質や安全性が世界基準に適合していることを示す米国の評価機関ジョイント・コミッション・インターナショナル(JCI)の認定を中四国、近畿の病院で初めて取得した、と発表した。

 米国の医療機関評価制度の国際版。病院からの申請を受け、JCIが審査する。審査内容は、治療・ケアの質、組織の安全管理、感染予防体制、職員教育、患者と家族の権利の順守など1146項目に上る。

 JCIの専門審査官チームが3月上旬に来日。5日間にわたり、院内の設備やカルテのチェック、スタッフへのヒアリングなどを重ね、同12日付で認定した。期間は3年で、再審査を経て更新される。

 倉敷中央病院は約2年前から準備。行動計画を設け、院内の体制がJCI基準に達しているかを確認し、問題があれば改善してきた。

 同病院によると、JCIは1994年に設立され、現在は世界の828施設を認定。国内では4日現在、聖路加国際病院(東京)や亀田総合病院(千葉県)など18施設で、病床数では倉敷中央病院(1161床)が最多という。同病院は「国際基準の医療サービスを維持、向上させ、地域に貢献したい」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年04月05日 更新)

カテゴリー

ページトップへ

ページトップへ