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ダヴィンチを中四国民間病院で初導入

理事長
髙本 均
1973年鳥取大学医学部卒業。岡山大学泌尿器科教室入局、広島市民病院、高知県立中央病院、笠岡市民病院を経て、1987年から倉敷成人病センター勤務。2003年から副院長、岡山大学医学部医学科臨床教授、2013年4月から現職。

 平成25年9月、第3世代の手術支援ロボット「da Vinci (ダヴィンチ) Si」を中四国の民間病院で初めて導入しました。

 これは、最大10倍拡大視野の3D画面を備え、術者の繊細な指の動きを伝える多関節手術鉗子(かんし)を使うことで、従来の腹腔(ふくくう)鏡下手術に比べ、より正確で安全な手術が行える装置です。保険適応は現在のところ前立腺がんのみですが、初症例は自費診療で婦人科の子宮頸(けい)がんに行いました。平成26年3月までに泌尿器科と婦人科で38例を行い、術後の回復が早く、患者さんから喜ばれています。

 当院では、かねてから内視鏡外科手術には特に力を注いできました。婦人科では1998年から婦人科領域のがんを腹腔鏡下手術で行ってきましたが、2年前から先進医療として行っていた「腹腔鏡下子宮体がん根治手術」が平成26年4月から保険適応となり、患者さんの経済的負担も軽減されました。また眼科でも「25ゲージ硝子体手術装置」を導入するなど、安全性の高い低侵襲手術の向上を目指しています。これらの高度な手術は、国内・海外で広く認められており、患者さんに安心して受けていただけます。今後も強みである内視鏡技術により、高度な低侵襲医療に挑戦してまいります。

 当院には女性をサポートする婦人科、産科、体外受精センター、乳腺外来、女性泌尿器科外来があります。「生まれてから年を重ねる間に起こるさまざまな女性特有の症状」に対し、専門の医師とスタッフが総合的にサポートしています。産婦人科・泌尿器科には女性医師も多く在籍しており、安心して診療を受けていただけます。特に1,500件を超える分娩(ぶんべん)数は中四国随一。今後は産科と小児科の連携を強め、より充実していきたいと考えています。
 
 1971年に開院して以来、「地域の人々から信頼される特徴ある病院」を目指してまいりました。医師をはじめ、看護師、薬剤師、臨床検査技師、高度な医療機器を扱うMEなど、スタッフ一丸となったチーム医療を実践するとともに、地域医療機関との連携を大切にしています。今後も地域の皆様が安心して医療を受けられるよう、一層の努力を重ねてまいります。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2014年04月15日 更新)

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