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10歳未満の女児に脳死肺移植 岡山大病院

 岡山大病院(岡山市北区鹿田町)で23日夜、重い肺の病気を患う10歳未満の女児への脳死両肺移植が始まった。臓器提供者(ドナー)は神奈川県内の病院に頭部外傷で入院していた6歳未満の女児。

 手術は臓器移植医療センターの大藤剛宏教授を執刀医とするチーム約20人が同日午後7時41分に開始した。患者の女児は2007年に乳児混合型白血病と診断され、3回にわたる臍帯血(さいたいけつ)移植後、移植された細胞が体を異物と認識して攻撃する移植片対宿主病(GVHD)を肺に発症。呼吸困難となり、15年2月に日本臓器移植ネットワークに登録していた。

 同ネットワークによると、ドナーの女児は22日夜、臓器移植法に基づき脳死と判定され、家族が臓器提供を承諾した。6歳未満の脳死は国内6例目。うち10歳未満の患者への肺移植は同4例目、同大病院では今年2月に次いで3例目となる。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年04月23日 更新)

タグ: 岡山大学病院

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