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腰痛治療用の電動けん引装置 オージー技研開発

オージー技研が開発した新タイプの電動けん引装置

 医療機器製造販売のオージー技研(岡山市海吉)は、椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどの腰痛治療用の医療機器を開発した。腰を伸ばすのに用いる「電動けん引装置」と呼ばれるタイプで、全国の病院などに売り込む。

 リクライニングチェアのような形で、患者は空気圧で締める面ファスナーのベルトを腹部に巻いて座る。治療時は、背もたれが後ろに倒れ、いすの座面が前後にスライドして腰を引っ張る仕組み。引っ張る力は患者の体重に合わせて自動設定される。

 幅一メートル、高さ一・五メートル、長さ一・二メートル。治療時間は一分単位で九十九分まで設定可能。商品名は「ラセディア」(イタリア語で女王のいすの意味)。白、黄、緑、青の四種類の色があり、価格は百九十八万円。

 従来のベッドタイプの電動けん引装置と違い、患者があおむけになる必要がないため、腰への負担が軽くて済むという。オージー技研は「リハビリ用として初年度は約十億円の売り上げを目指す」としている。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年03月07日 更新)

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