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環境健康の質向上を 福山大研究センター開所 技術、製品開発目指す

開所した福山大グリーンサイエンス研究センター

 産学官の連携で、環境や健康の質の向上につながる新技術や製品開発を目指す「グリーンサイエンス研究センター」の施設が福山大(福山市東村町)に完成し三日、開所式が行われた。

 同大生命工学部と薬学部を中心にした二十一グループが、地元企業や公的機関などと共同研究を進める拠点となる。生活習慣病を予防する食品、ダイオキシン類を検知すると色が変わる植物の開発などをテーマに掲げ、実用化を目指す。

 鉄筋コンクリート三階、延べ千五百七十七平方メートルで、総事業費約十億円。低濃度のダイオキシン類を分析する装置、土壌や水に含まれる数十種の元素を同時に分析できる装置などを配備。文部科学省の私立大学術研究高度化推進事業の助成を受け、昨年九月着工した。

 開所式には約三百人が出席。吉永昭学長が「多くの研究成果を還元し、地域産業の活性化に貢献したい」とあいさつ。世界で初めて青いバラの開発に成功したサントリー先進技術応用研究所(大阪府島本町)の田中良和さんらが「植物の力」をテーマに講演した。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2005年06月04日 更新)

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