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介護用ロボHALを授業で初活用 旭川荘厚生専門学院生が効果体験

授業でロボットスーツ「HAL介護支援用」の効果を体験する生徒

 筑波大発ベンチャーが開発した介護用ロボットスーツが旭川荘厚生専門学院吉井川キャンパス(岡山市東区西大寺浜)に導入され、11日の授業で初めて登場した。ロボットスーツが将来、福祉施設で普及すると想定し、実践的に活用できる人材の育成を目指す。

 ロボットスーツは、サイバーダイン社(茨城県つくば市)社長で筑波大大学院の山海嘉之教授(岡山市出身)が開発した「HAL(ハル)介護支援用」。介護者が腰に装着すると、ベッドから車いすへの移動など体の不自由な高齢者や障害者を支える動作をサポートし、腰の負担が軽減されるという。

 授業は介護福祉学科の1、2年生56人が出席。HALが脳から筋肉に送られる「生体電位信号」を読み取って作動する仕組みを学んだ後、装着した生徒が22キロの重りを持ち上げたり、要介護者役の生徒をベッドからストレッチャーへ移したりして効果を体験した。

 実際に活用した2年の女子生徒(19)は「人を持ち上げる動きがすごく楽。しっかり使い方を学び、実践に生かしたい」と話した。

 旭川荘厚生専門学院がサイバーダイン社と5年間のレンタル契約を結んで導入した。年間約40回の授業で活用するほか、社会福祉法人旭川荘の障害者支援施設「竜ノ口寮」(同市北区祇園)の介護現場でも活用する予定。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年05月11日 更新)

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