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新見の診療所で実習励む岡山大生 医学部の岡さん「将来に生かす」

患者と言葉を交わしながら、血圧を測定する岡さん

 新見市哲西町地区唯一の医療機関・哲西町診療所(哲西町矢田)で岡山大医学部6年の岡凌也さん(24)が実習に励んでいる。27日まで、外来や訪問診療など実践形式の実習に取り組み、地域医療の実情を学ぶ。

 岡さんは、医師不足の地域で一定期間勤める「地域枠」の学生。1年生の時に一度、哲西町診療所で実習した経験があり、6年生になった今、勉強の成果を確かめようと選択制臨床実習の一環として再び訪れた。

 研修2週目に入った23日は、午前中、診療所で外来診察をした後、地域の実情を知ろうと哲西中学校(哲西町矢田)を訪問し、授業を見学した。午後からは佐藤勝医師とともに訪問診療に取り組んだほか、哲西認定こども園(同所)園児の健康診断も行った。

 「1年生の時は何もできなかったが、5年間で自分がどこまで成長できたのかを見極め、将来に生かしたい」と岡さん。佐藤医師は「実践形式の実習を通して失敗と成功を繰り返し、自分で判断する難しさを学んでほしい」と話している。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年05月23日 更新)

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