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津山第一病院 独自の肝臓病検診 診療費4割安 負担減らし早期発見

 岡山県北で初めて日本肝臓学会認定の指導施設に選ばれている津山第一病院(中島)が、四月から従来の診療費よりも約四割安い独自の肝臓病検診を始めた。肝臓病の多くは自覚症状がなく末期の状態で発見される傾向にあるため、経済的負担を減らして早期発見につなげる狙い。

 日本では年間二十~三十万人以上が肝炎にかかり、患者数は二百万人以上と推定される。肝臓は『沈黙の臓器』と言われ、肝炎から慢性肝炎や肝硬変へ、さらに肝臓がんへ進行しても気付きにくく、病気が発見されたときには有効な治療手段がない場合もある。

 日本肝臓学会指導医の渡邉誠・同病院肝臓病研究所長は「腹水が貯留して腹がぱんぱんになり、末期の状態で病院にやって来る人が少なくない。それでは遅い。早期に肝炎を発見し、治療することで肝臓がん予防にもつながる。健康だと思っている人も自分の肝臓の状態を知って」と話す。

 検診内容は身長や体重、血圧測定などの基本検査をはじめ、血液・尿検査、画像検査、渡邉医師らによる診察で、所要時間は一、二時間程度。この内容を自費診療で受けた場合、一万二千六百円(税込み)。「従来は約二万円かかる内容」という。

 予約・問い合わせは同病院(0868(28)2211)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2007年04月06日 更新)

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