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小児股関節疾患、課題や予防法は? 岡山で専門医の研究会

岡山市で始まった第55回日本小児股関節研究会

 第55回日本小児股関節研究会(会長・赤澤啓史旭川療育園長)が24日、岡山市北区柳町の山陽新聞社さん太ホールで始まった。2日間の日程で、子どもの股関節疾患を巡る課題や予防法などを報告し、意見交換する。

 初日は全国の専門医ら約200人が参加。信濃医療福祉センター(長野県)の朝貝芳美医師は、赤ちゃんの脚の付け根の関節が外れる股関節脱臼について、診断を受けるのが遅れて治療が難航するケースが多いことを紹介。「検診の体制づくりが必要になっている」と指摘した。

 北海道大大学院の高橋大介医師は股関節脱臼の予防法の一つで、赤ちゃんの両脚をM字形に開いて抱える「コアラ抱っこ」があまり知られていない現状を報告。「新生児訪問指導やパンフレットなどを通じ、予防法の周知が急務だ」と訴えた。

 研究会は全国持ち回りで毎年開かれており、県内では4回目。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年06月24日 更新)

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