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思い出話集めた本出版 倉敷成人病センターの新井名誉理事長

出版した本を手にする新井さん

 倉敷成人病センター(倉敷市白楽町)の名誉理事長・新井達潤(たつる)さん(74)=同市=が、日常のちょっとした、でも印象に残った出来事を集めた自叙伝「革ジャンとモレスキーと幻のイーグルと」を出版した。

 仏・パリで値札を何度も確認し、円に換算すると8万円だと思って買ったはずの革ジャン。帰国して1カ月ほどたったころ、(クレジットカードの明細を見た)妻から驚いた声で職場に電話。「あれ80万円よ」―。タイトルの一部になっている「革ジャン」のエピソードをはじめ、笑ったり、驚いたり、首をかしげたりといった思い出話を紹介している。

 新井さんは岡山大医学部を卒業し、米アイオワ大招聘(しょうへい)教授、愛媛大教授、倉敷成人病センター理事長・総院長などを歴任。専門の「脳蘇生」関係の医学書のほか、米国での留学生活をつづった「うろうろアメリカ」、恩師の故・小坂二度見氏(元岡山大学長)をしのぶ「人間、感激を忘れたらおしまいですよ 臨床麻酔学の父岡山の提督―小坂二度見言行録」を出版している。

 山陽新聞出版センター刊、千円(税抜き)。倉敷、岡山市内の書店などで販売している。問い合わせは同センター(086―294―9811)。
※登場する人物・団体は掲載時の情報です。

(2016年06月26日 更新)

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